Day23

田舎から帰ってきた。夏に田舎に帰るのはだいぶ久々だった。小学生の時とかはいとことかみんな帰ってきて遊んだことを思い出す。毎回田舎に帰るたびに思うけど田舎道は道が細くてぐねぐねなのにみんな運転が早い。帰るときには走り屋みたいなやつもいてアホみたいなスピードで走り抜けていく。道行く車には他県ナンバーが目立っていた。いつもはすっからかんの温泉も混雑していた。こんなにいっぱい人が来てる温泉なんていつ以来だろう。

ばあちゃんちに帰るとあんまやることもないし、いつもおもろいものないかなーって家じゅうの物をあさる。いつもはばあちゃんちにある古い漫画を読むけど、今年は大量のビデオテープが見つかったからずーっとそれを見てた。ビデオテープで映像を見るってなんか逆に新鮮。いまじゃネットとかDVDで見るのが当たり前だけど昔はビデオでいろいろ見たことを思い出す。巻き戻しの存在とかすっかり忘れてた。

ビデオは村の特集のやつが多かった。死んだじいちゃんの映像とかも出てきてなんか感慨深かった。田舎特集の取材みたいなのを受けてた。標準語っぽくて十津川村の人は標準語を話すみたいなことを思い出した。たまにじいちゃんが生きてたらどんな感じなんやろなーって思う。酒飲みながらいろんな話したのかな。

今年は草刈りをしたり水道を直したりと結構きつい仕事をした。ばあちゃんちの水道は山の湧き水から引いてあって、水源まで1時間ぐらいの道のりを歩かなきゃいけない。しかもめっちゃ険しい道でほぼがけみたいなところもある。ハイキングをした気分だ。昔家まで水道を引いた人はマジですごいと思う。湧き水はめっちゃきれいで飲むとめっちゃうまく感じた。そう考えるとばあちゃんちで入る風呂はマイナスイオン風呂みたいな感じかって思うとなんか得した気分。水もいくら使ってもタダだし。草刈りも結構きつくて、今は腕が傷だらけだ。あと全身が筋肉痛。田舎にいると毎日がトレーニングだった。標高は700mぐらいだけど高地トレーニングでもしてる気分だ。

そんなことを思いながら今はエアコンのきいた家。田舎で生活するのもいいけどやっぱエアコンとかきいたとこも捨てがたい。